14日目 野尻宿~中津川宿 2014年8月18日(月)


《本日の歩行距離28.52km (累計348.98km)》

昨夜、22時の電車は覚えているが、そのあとは覚えていない。12:50頃、一度目が覚めたか。その後は5:00くらいまでぐっすりだと思う。5:30のアラームで起床したが、今までのテントで一番よい眠れたか。快適な宿だった。

荷物を片づけておにぎりを食べる。6:00になると村役場の人が窓口を開けに来た。「おはようございます」と挨拶し、旅のこと、天気のことなど少し話す。歯を磨いてトイレ小用して(昨日は水分を夕方多く取ったので量多く出る)。 6:30近くなると、村の人が女の子2人、おじさん1人が電車に乗るためにやって来た。僕もそろそろ出かけよう!!

明け方はかなり激しい雨だった。今は小雨になっているが、降ったり止んだり。しかし、東の方には太陽の光も見える。地元の人と役場の人が、天気と畑の心配などを話している。  さぁ、出かけよう!!


《野尻駅、明け方かなり激しい雨だったがおかげ様でよく眠れた》

野尻駅出てすぐ、屋根の枯れ草は菖蒲。この辺りは5月ではなく6月に端午の節句。風呂にも入れるが、屋根にも置く。(近所のおじさん談)


《軒の上の菖蒲》

《雨も上がって来た》

《牛の飼育をする農家》

《時にはこんなトンネルを》

 (十二兼過ぎて8:10) 何故歩く 酒の肴に問わるれば 言い訳なのだと 心つぶやく


《川幅の増してきた木曽川》

9:00すぎ、南木曽町・駅・役場のところまで来た。セブンイレブンがあったので、そこで補給。スタミナ付くようにおかずだけのレバニラとおにぎり一つ。お茶を買い、昨日残しておいたおにぎりと合わせて全部食べた。

お天気も良くなってきて、青空がきれいだ。途中「夜明け前」の冒頭の描写に出てくる場所を通って来た。昔は「かけはし(桟)」の難所だったが、今は国道が走り、交通量も多い。

9:40になる。トイレ(大・小)を借りて出発しよう!!トイレ、ウォシュレットだ!!(出るかな?)


 

「ももすけ橋」を見る。右かかとが少し痛かったので見ると、小さなマメが。テーピングで補強する。だいぶ暑くなってきたので、水分の補給に気をつけなければ!!(久しぶりなので!)


《「日本の電力王」と呼ばれた福沢桃介の掛けた「桃介橋」》

《かつて、中央本線の木曾路を走ったD51》

《妻籠宿へ》

11:20くらい、妻籠宿まで来た。静かな山間の宿場町だ。観光客も来ていて写生をしている。ご老人もいる。中国など外国のお客さんもいる。

メインの観光スポットの手前では、昔ながらの建物が並ぶ中、郵便局の営業の人がご老人を訪ねて来て、あがりかまちで話している様子など、「あぁー、日本の地方はこうなんだよな」という風景があった。

無料のお休み処「ふれいあい館」というところがあり、広くてヒノキ造りの板の間が拡がっている。そこでごろっと休憩させてもらう。(コンセントもたくさんあって、充電させてもらう)板の間のひんやりとした感じと、 通る風が心地よい(他の人は「風が通ればいいのにね」と言っている!?)。横になって、ちょっとうとうとして、もう一時間。

カロリーメイトも一つ食べた。峠前にして十分休んだか。靴、靴下も少し乾いたか(靴を脱いで横になっていた)。スマホ・カメラはコンセントから充電させてもらい、モバイルバッテリーはソーラーを日向に置いておいた。

12:35、準備してそろそろ出発だ!!


《妻籠宿の入口》

《無料お休み処》

《妻籠宿、本陣》

13:19、金剛屋(お休み処)で、「おーい、お茶」(150円)を買う。


《今も営業する旅籠》

妻籠宿から馬籠宿へかけては、馬籠峠を経る、峠の山道となっている。それなりに急坂を登って行くのだが、天気のせいか、足取りも軽く、楽しんで歩ける。すれ違うハイカーは、西洋からの外国人が多い。 なるほど、妻籠から馬籠、宿場町の歴史的なたたずまいと共に、山間の道も、日本の田舎の風景として、非常に美しいものがある。特に西洋からの旅人にとっては「アメージング」な世界なのだろう。 逆に、日本の美しさがそこにあることに気付かされる。

ガイドブックには熊に注意とあり、不安も感じていたが、多くのハイカーに行きかうこと、所々に熊除けの鐘が設置されていること、そして明るい天気が安らかさを与えてくれる。

道もよく整備されていて、歩きやすい。( しかし、山道であることに変わりは無いから、足もとの装備はしっかりしなければならない)外国人ハイカーの中にはホットパンツにタンクトップなんて人もいるが、虫など平気なのかな?

案内板にも英語表記もあり、何より山の中の公衆トイレが洋式になっているのにも、地元の気遣いが感じられる。


《馬籠峠へと向かう山道》

 

途中、峠の手前に茶屋があり、地元の「愛する会」の方がいらっしゃり、無料でお茶や梅の焼酎漬けなどをふるまって下さる。いろりのある風情ある昔ながらの茶屋で、外国の方にも喜ばれるだろう。


《峠の立場茶屋》

 

じきに峠を越え、岐阜県に入る。馬籠宿(島崎藤村の記念館などある)を抜け、一路、落合宿を経て中津川を目指す。

山の道である木曾路を抜け、東濃の平野に向け、山を下りて行くのだが、ちょうど夕暮れとなり、沈む太陽に向かって西に歩むことになる。この、山から平野へと下りる道すがら、この旅の意味の一つを感じた気がした。


《馬籠宿を過ぎ、山を西に向かって下る》

《薄暮の中津川》

中津川ではビジネスホテルに投宿(アピタ〈商業施設〉の近く)朝食付きにしたのと、コインランドリーが少し遠かったので、節約をかねて部屋の風呂で洗濯をした。

夕食は近くのデイリーストアで弁当とカップラーメンを買って食べた。


~今日のFacebookから~



FACEBOOK 2014.8.18 AM 7:10
今朝は、野尻駅を 6時30分に出発。 馬籠峠を越えて、 岐阜県を目指す。 今日はお天気に なるかな(^^)

 

 

 


FACEBOOK 2014.8.18 AM 11:53
妻籠宿まで来た。 次は馬籠峠を越えて、 馬籠宿へ。 岐阜県もうすぐです!(^^)/

 

 

 

 

 


FACEBOOK 2014.8.18 PM 3:20
岐阜県に入りました!(^^)/

 


FACEBOOK 2014.8.18 PM 11:29
中津川の駅近くまで来ました。 いくつもの峠を越え、 ひたすら雨の山道を歩き続け、 ようやく晴れた今日、 木曽路の終盤、妻籠宿から 馬籠宿までを歩く。 すばらしい道のりだった。 (お天気のせいかなf(^^;) すれ違う旅人は、外国人ばかりだった。 その多くは西洋からの旅人。 そして、ようやく山道をぬけ、 眼下に東濃の平野が拡がる。 陽の沈む西に向かい、 山を降りるとき、 ひとつ、 今回の旅の意味を知った。 今夜は、ビジネスホテルに投宿。 久しぶりの町の灯に、 物欲が刺激され、 お弁当に、カップラーメンまで 買ってしまったf(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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