11日目 下諏訪宿~贄川宿 2014年8月15日(金)
昨夜は22:30に寝た。夜中一度目が覚めたが、明け方までぐっすり眠ることが出来た。7時から朝食なので、6:15くらいまで再び眠り、その後、時間まで荷造りをしたりし、7時に1Fのレストランに降りた。
朝食は和食。ゆっくり、よく噛んでいただく。ごはんも一杯だけおかわり。他に誰も客がいなかったが、7:30になったら何組かやって来た。食後のコーヒーもいただき、日記を書く。
昨夜は投宿後、17:00すぎに地下1Fの温泉に入った。下諏訪温泉である。誰もまだ入っておらず、一人で入るには申し分のない広さ、深さ、もちろんかけ流しである。左足首は湯につけないようにして温まる。 三日間野宿で風呂なしだったので、気持ちよさとリラックスは格別。
その後、コインランドリーの場所を聞いて出かける。
少し歩いて行ってみると、チャージ式のプリペイドカード方式だった。うっかり千円札を入れていしまい、「しまった!!使いきれない!!」と思ったが、洗濯400円、洗剤120円(自分のを宿に忘れてきた!!)、 乾燥10分×2、さらに靴の洗濯・乾燥も出来るとのことで、もう一度宿に戻り、水洗いして部屋に立てかけておいた靴も持ってくる。
乾燥は20分100円で3回(300円)やった。カード発行時に100円チャージされて、その後千円入れてしまったので1100円。使ったのは1020円。80円余ってしまった。(洗剤(120円)を最初に忘れていなければ、 買わなくても済んだのに、、、。でも、すると200円余ったことになるからな。洗剤は使えるからいいか!!3回分で120円だから、あと2日分残っている。安かったからOK!!)
結果的には、あのまま部屋でべちょべちょの靴を干していても、朝までにからっと乾くわけはないから、非常にラッキーな結果オーライ、よかった!!ありがとうございました!!これで今日も気持ちよく歩けます!!(今日は塩尻峠)。
昨夜の夕食は、洗濯をしながらコインランドリーで近くのコンビニで買ってきたのり弁当と、麦茶をいただいた(510円くらい?)。
さて、コーヒーを飲みながらのんびり日記を書いていると、もう7:50。今回の旅は前回と違い、のんびりとする場面が多い。(さすがにあちこち観光というわけにはいかないが) 前回はとにかく早く起きて早くすませて早く出よう、 という感じだった。多分、天気も影響しているだろう。前回は灼熱の晴天ばかりで、涼しいうちに歩きたかったのだ。今回は今日もくもり。ありがたいような、そうでないような。でも今日はこれでいいかな!!
館内はオルゴールのBGMがずっと流れている。たしか諏訪湖あたりにはオルゴール博物館があったはず。(ネットで見たら、「諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館」というのがある) ホテルのロビーでもオルゴールが売っていた。
そんなことを考えていたら、一青窈の「ハナミズキ」が流れてきた。部屋に戻りトイレ大、はみがき、身じたくなどして8:30、さぁ、出発だ!!
宿を出て、少し迷ったが、諏訪大社・万治の石仏まで足をのばし、お参りしていくことにした。諏訪大社はとてもきれいな神社だった。10円のお賽銭でお参りさせていただく。万治の石仏は諏訪大社のすぐ近くにあった。 田んぼに囲まれ、野にいらっしゃる姿は、心おだやかにさせて下さる。「浄財はご遠慮を」との札があったので、そのままお参りさせていただく 。
正面で一礼し「よろずおさまりますように」と念じる。次に石仏の周りを時計回りに3回まわりながらお願いごとを唱える。そして再び正面で「よろずおさまりました」と念じて一礼する。旅の安全をお願いさせていただいた。
街道まで戻る途中、おばあさんに声をかけていただいた。戦時中、女学校を卒業後、「大宮」(埼玉か?)に友人たちは就職して行ったという。学徒動員で、中学生でも夜中の0時まで働かされた時代だったと言う。 「今度は御柱のときにも来て下さい」と仰る。別れ際、「菅笠が似あいますね」とも仰ってくれた。
寄り道のようにはなってしまったが、お訪ねしてよかった。ありがとうございました。
10:00、春宮大門の交差点(諏訪信金下諏訪支店のところ)から再出発!!
10:50、岡谷、今井家御休憩所というところまで来た。風が吹いてきて涼しいのだが、雨が心配。遠くから雨粒が時々飛んでくる。みょうがを流れで洗っていたおばさんが、 「ご苦労さまです、あまり降らないといいですね」と言って下さった。直ぐにパラパラと降り出し、あわてて軒先に飛び込み、リュックにカバーをかける。直ぐに止んだが、こんな天気の繰り返しになるだろう。 まもなく峠道に差しかかる。
14:05、下諏訪の神社から、塩尻峠を越えて、一気にノンストップで13km来た!! 昨日、四日ぶりの風呂を温泉で使い、和田峠の疲れを流し、四日ぶりのベッドで熟睡し、体をやすめたといっても一気に13kmはすごい。 (まぁ、4時間かかっているけど!!) コンビニなどもあったが、座ってご飯の食べられるところも無かったのでここまで来たが、腹もへったので、昨日残しておいた栄養菓子を食べよう。
足の調子も良い。ありがたい。自販機でダイドーミスティオグレープスパーリングというのを買った。まぁ、昔のファンタグレープみたいなもんだ。(自販機が京都弁で「おこしやす」としゃべった) 途中まで雨が降ったり止んだりだったが、足もとが濡れるほどではなく、おりからの風もあって、いわば水冷・空冷のハイブリッドエンジンみたいなもので快適だった。
塩尻峠を過ぎたところで正午になった。終戦記念日なので、空の明るい方に向かって黙とうをする。今は晴れ間も出て、セミも鳴き、少し暑くなってきた。しかし、風もあって昨年とくらべれば涼しい旅だ。14:27、出発!!
洗馬の駅(無人)で少し休む。15:53堀さんから℡あり。
この先、補給が難しそうなのでスマホでコンビニを調べる。かろうじて次の宿の先にセブンイレブンがあるようだ。とりあえずそこまで行こう。
歩き始めてしばらくして、自販機で水だけ買っておく(600ml、100円)。
16:50、駅から2km行ったところでセブンイレブンがあった!! さっきスマホで見落としたか? 行こうと思っていたとこはだいぶ遠い感じがあったので、ここで補給しておく。 (おにぎり×2、カロリーメイト2本入り100円×3+水100円) 時間も時間なので早めでよかった!! 元気づけにスーパーフランクフルト(145円)も食べる!!
だんだんと山道に入って行く。クルマの通る道とほぼ併走なのでまったくの寂しさは無いが、まさに「木曾路はすべて山の中」である。
だんだんと薄暗くなり、山の稜線がおぼろになって行く。こんなとき、とにかく背中にはテントと最低限の食べ物、水が入っていると思うと心強い。さっき補給しておいて本当によかった。 不安と疲労は両立(両方を制御)するのは難しいのだ(かなりの精神力を要する)。
そうこうするうちに、かなり暗くなってくる。途中、山間の道にコース表示があったが、さすがにこの闇の中、山道に行く度胸はない。車道に近いところを歩く。
そうして洗馬の駅から10km、贄川の駅まで来た。すでに真っ暗。これ以上すすむのは危険だ。最初、補給をしようと思っていたコンビニはまだ先なのだ。本当にさっき補給しといてよかった!! さて、今度は泊まるところだが駅にテントは張れるか、、、。
駅前まで来ると無人駅ながらさっきの洗馬よりも多少大きく、軒先も大きい!! 待合室内にテントを張ってもよいが、終電は23:01(夜は2時間に1本くらいなのだが)まであるし、 列車案内の放送はスピーカーから流れるので、何か問題があるかもしれない。しかし、外の軒は広く下もコンクリートなので、こちらで心おきなく(?)テントを張らせてもらおう。 しばらくは待合室で時間を過ごすことにする。
すると「中津川行き」という電車がやって来て、一人の女の子が降りてきた。手にはいっぱい荷物をさげている。駅のまわりは真っ暗だ。誰か迎えに来るのかなと思って見ていると、話しかけてきた。 よく聞いてみると、どうやら電車に間違えて乗ってこちら方面に来てしまい、とりあえずこの駅で降りたとのこと。「富士見」という駅まで行きたいが、どうやって行ったらよいか分からないと言う。 そこで、スマホの乗換案内やマップを使って行き先を確認しつつ、ルートを調べ教えてあげた。それでも不安そうなので、電車の時刻、乗り換えの駅などを紙に書いて渡してあげた。
年を聞くと高2なのだそうだが、普段電車に乗ることはほとんど無いのだそうだ。贄川から塩尻まで行き、そこで乗り換えるのだということを、何度も説明した。
19:50、彼女の乗るべき折返しの電車が来たので見送る。その後、待合室でおにぎりと梅干しを一つ食べ、テントを張って中にもぐり込んだ。トイレに行って小をする。しばらくテント内でFBを見たり、 明日の予定を本で確認したりする。スマホがほとんどバッテリーが無くなってきたので、モバイルバッテリーから充電する。
しばらくしてテントを張った軒下の柱にコンセントがあったことを思い出した。テントの底のジッパーを開けると、コンセントからテントの中に充電のコードが引き込める!! すいません、明日も電源が心配なのでここから充電させて下さい。
カロリーメイトを一つ食べ、水を飲んだ。そしてトイレで歯を磨き、もう一度小をする。また電車が来て、一人乗って行った。(駅前にテントがあってびっくりしただろうな、、、)
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